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2019/05/22

日本人の名がやっと「姓+名」の順に

私のように、外資系企業勤務歴が長いと、当然のように、世界中から
Momomi Suzuki
と「姓+名」の順に呼ばれてきたが、ずーっといやで仕方なかった。
欧米人のいう「First Name」と「Last Name」という言い方は、井の中の蛙で、傲慢ともいえよう。姓は「Surname」ないし「Family Name」と、下の名は「Given Name」と言い換えてほしい。
ヨーロッパの中でも、わずかに、アジア系の先祖をもつハンガリー人だけは、日本同様「姓+名」の順に名乗るそうで、親しみを感じるが、彼らはハンガリー以外の欧米各国となると、やはりひっくりかえすのだろうか。

日本以外にも、台湾、支那、南北朝鮮、ベトナムなどで姓+名の順に表記するが、世界中では残念ながら少数派だ。ビルマ(ミャンマー)のように姓と名の区別のない国もあるが。

明治のころ、日本に英語教育を導入したとき、「欧化政策」の一環として、日本人の姓名をひっくりかえして名乗らせる指導を始めたそうだ。かれこれ120年になる。すっかり日本人にしみついてしまったが、2002年以降は、文部科学省も、中学英語の教科書で、日本人の名を「姓+名」と表記するよう指導されて、7社中6社の教科書がそうしているそうだ。良い傾向だが、かなり遅きに失した感がある。
日本人やハンガリー人だけが「どっちが姓でどっちが名前だよ」と説明しなければいけないのだろうか。
誤解されない表記の方法としては、

  姓を全部大文字で書く  SUZUKI Momomi
  姓の次にコンマを置く  Suzuki, Momomi
  姓と名をハイフンでつなぐ Suzuki-Momomi

等があるが、口頭で言う場合は説明が必要で、「姓+名」の国にはハンディである。
しかし、英語圏だって、公文書とか電話帳はみな「姓、名」の順だ。案外そういうところは「姓」重視である。

もうひとつ疑問なのは、毛沢東とか金正日のような有名(?)アジア人の場合、海外のメディアも、そのまんま「Mao Zedong」「Kim Jong Il」と、国の習慣そのままに発音してもらえており、さらには、肩書をつけると「Chairman Mao」とか「Mr. Kim」と、姓だということが間違われずに報道されるのはなぜなんだろう。姓が漢字1文字でやたら短いため、姓だと思われやすいせいだろうか。もちろん、支那人や半島人に、英語民族におもねて「姓+名」の順に表記するという発想がみじんもなかったのだろうが(立派)、初動を間違い、しみつかせてしまった日本政府および日本人が、いまからやっと「Shinzo AbeではなくてAbe Shizoだ」と宣伝しても、いつから認識してもらえるやら。
イチロー渡辺謙のような世界的著名人が、
「僕はスズキ・イチローです」「私はワタナベ・ケンです」
とPRしてくれないと。

 柴山昌彦文部科学相は21日の閣議後会見で、日本人名のローマ字表記を「姓―名」の順にするよう都道府県などへ近く通知することを明らかにした。河野太郎外相も各国の主要報道機関に「姓―名」の順での表記を要請すると表明した。文化庁の国語審議会が2000年に「『姓―名』の順にすることが望ましい」と答申したが、浸透していないため、海外の注目が集まる20年の東京五輪・パラリンピックを機に定着を図る狙いもあるとみられる。

河野太郎外相は21日の記者会見で、日本人の氏名のローマ字表記を「名・姓」の順から「姓・名」の順にするよう海外の報道機関に要請する考えを表明した。早ければ6月の20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて要請する方針だ。
 河野氏は、中国の習近平国家主席や韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領を「姓・名」の順に表記する報道機関が多いとして、「安倍晋三首相も『Abe Shinzo』が望ましい」と述べた。
 平成12年12月に国語審議会(文相の諮問機関)が、日本の文化的背景に従い「姓・名」の順に変更するよう答申していた。
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コメント

非公開コメント

No title

ハンガリー人のピーター・フランクルが以前、「どっちにでもするよ」と言っていたのを憶えています。
私は"姓,名"で貫いて来ました。姓が先なのは日本人のアイデンティティーですから。或る時、悪意を持った名姓の者が、書類を偽造し、そこには名姓の順の私のサインがありました。本物の書類の私のサインを弁護士に示して、一件落着となりました。
台湾系、支那系、朝鮮系は名姓にする時には、勝手に欧米風の名(アグネスとかエドワードとか)を着けて、XX風欧米人もどきにしますね。
それに比べれば、本名をひっくり返す方がまだマシと思います。

No title

ようやく実現しそうですね
植民地的愚行からの脱却です

No title

>英語圏だって、公文書とか電話帳はみな「姓、名」の順だ・・・
なーんだ、そうなんですか!?

>誤解されない表記の方法としては・・・
いやいやいや、タメになるなるなぁ・・・

ご教授ありがとうございます。

何でも欧米に迎合してるようでイヤだったんですよね。

No title

「男はつらいよ」シリーズを全世界的にアピールすれば?
opで「姓は車、名は寅次郎」と言ってますから広められるのではないでしょうか

No title

アングロサクソンは、何でもかんでも日本と逆なんですね。
鋸は押す、日本は引く。
スプ-ンは向こう側にすくう、日本は手前。
食器はテ-ブルに置いたまま、日本は手に持つ。
もっと研究したら面白い結果がでるかも?ですね。

No title

> あづまもぐらさん
ハンガリーの人たちも結構苦労なさっているとは思いますが、人の名前ですから、本来でしたら「どっちでもいい」ことはないと思います。作曲家の「リスト」も、母国では「リスト・フランツ」そして母国以外では「フランツ・リスト」ですが、我々日本人はハンガリー人に敬意と共感をしめすため「リスト・フランツ」と呼んで差し上げたい。フランクルさんだって下の名前が「ピーター」とわかりやすいのが助かっているのかも。日本人のたとえば「はしもと ひでのり」なんて名前だったら、西洋系外国人にはどっちが姓でどっちが名だかわかりませんよね。
その「悪意を持った者」に対しては、あづまもぐらさんが普段から姓+名でサインなさっていたので、一発で偽造が見破られましたね。すばらしい。
私はアメリカ系の会社ばかりで働いていましたが、元が英国籍である香港人ならまだしも、大陸の支那人や台湾人のように全然英米とは関係ない暮らしの社員まで、英語名を持っているのには驚きました。なぜ?どこから持ってきてつけるんじゃ?

No title

> 黄昏のアラカンさん
100年以上の文化植民地でした。イチローや渡辺謙のような有名人が大声でPRしてほしい。

No title

> から2さん
すべての公文書を見たわけではないので、ちょっと文中書きすぎたと反省しています。例外もあると思うのでご念頭にお願いします。電話帳は完全にBush, Georgeのようになっている理由は我々にもわかりやすいです。New Yorkの911の跡地にあった犠牲者の名簿も姓+名になっていたと記憶しています。また、意外なのは、新聞雑誌の表記で、たとえば、マリリン・モンローとかマイケル・ジャクソンなどの記事は、最初はフルネームで記載しますが、次からは単に「モンロー」「ジャクソン」と姓のみで記載していました。誰でも口頭で呼ぶときには「マリリン」「マイケル~~」などとfirst nameで呼びますけど、書くときは違いますね。

No title

> 陸奥掃部助さん
すんません、私「寅さん」って絶望的に興味ないので。
昨日は東が良い勝ち方をして4連勝だ、うれしい~と思いましたが、今日は大貫がポカをし、ウサギ4年目の桜井に初勝利を与えてしまいました。

No title

> たけしさん
私がアングロサクソンの「逆」の癖でいちばん理解に苦しむのは、住所表記です。いきなり人の名前、番地、ストリート、市、州(県)、郵便番号、(国)の順です。なぜ?誰だって真っ先に仕分けるのは国際郵便なら国、国内郵便なら州(県)で、それをさらに市に分類し、最後に番地、受取人、でしょう?なんで外国ではひっくりかえっているのかさっぱりわかりません。