この前、会社で新しい人を採用することになったので、私も履歴書を拝見させてもらった。いまどき、手書きの履歴書は、却って貴重かもしれない。字に人柄がしのばれる、とも言うし。
良く勉強している人とみえて、沢山資格を持っている。
しかし、1点気になったのが、カタカナの「メ」を、まるで「ばつ ×」のように書いていることである。「メ」を書くときには、最初、右から左に長くはらい、次にその中間を左から右に短くチョン、と切る。書き順というものは、やはり美しく書くために、しかも、長年の書道の文化を反映して決まっているものだ。うちのアメリカ人旦那がどう頑張って漢字を書いても、日本人の悪筆な人よりもまだ不自然に見えるのは、書道の文化がなく、「とめ」「はね」「はらい」の重要性を全く理解していないからである。この人の「メ」の筆跡を見ると、どうやら書き順を逆にしているっぽい。
ときどき、食堂とか何かのホワイトボードや黒(緑)板に、メニューや店主からのメッセージが手書きされているのを見るが、ああいうのの中で、割と高確率で、カタカナの「シ」と「ツ」をごっちゃにしたような書き方をしているのがある。私は、これを見ると、カーッと頭に血が上ってしまう。
カタカナの「シ」は、上のちょんちょん二つは、左上から右下に30度くらい傾けて流すのを、上から下の順に書く。ちょうど、カタカナの「ミ」の3つのちょんちょんちょんのどれか1つを取った感じだ。これに対し、カタカナの「ツ」は、完全に垂直ではないけれど、縦に2つ、左から右にちょんちょん、を書く。そして、最後のシメは、「シ」の方が下から上へはらい、「ツ」の方は上から下に払う。
ところがどっこい、この2つをごっちゃにして書く人が案外いるのだ。
縦に2つ、ちょんちょんを書いたから「あ、ツを書くんだな」と思って見ていると、シメは下から上に払ったので、どうやら「シ」を書いたつもりだったり、その逆だったりする。
小学校の国語の時間で先生にきちんと直されなかったのだろうか。
いまどきは塾で教わるにしても、小学校で先生が放置していたのかしら。
ほんと、あの「シ」でない「ツ」、「ツ」でない「シ」を見るとマジでイラつく。