横浜駅で物乞いを見た
日曜日のことだが、横浜駅のコンコースの片隅で、物乞いをしている高齢男性を見た。
通路にあぐらをかいて座り込み、体の前には、カップヌードルの空き容器を置いていた。
私はそれを見て、「お、この人、働いているじゃん」と思った。
生活保護にたかっておきながら、パチンコに行くようなやつよりずっと偉い。ちゃんと自分の体と時間を使い、少しでも収益をあげようとしている。そして、「恥」と交換に。
しかし、我が国では、乞食をすることは、軽犯罪法違反になるのだそうだ。何でだ。憲法27条の労働の義務に反しているからというのがその根拠だそうだが、それなりにできる範囲で働いているではないか。
昔、サンフランシスコに行ったとき目撃した乞食の話だ。車椅子に座り、かたわらの立て看板には、
「私はベトナム戦争で足を負傷して働けません」
と書いてあった。かわいそうにな、と思ったら、旦那に、
「騙されちゃいけないよ」
とささやかれた。
「あれはパートタイムの乞食なんだ」
と言う。へ?なんだろうそれ?と思っていたら、その乞食は、夕方になり寒くなると、さっさと車椅子をたたみ、すたすたと自分の足で歩いて帰って行った。
乞食のことを「おこもさん」と言うのだ、と、子供のころ母に教わった。今、意味を調べて見ると、「こも」をかぶっているからだそうだ。ちょっと婉曲な言い方で、「乞食」というよりは好きだ。
今朝電車の中でそれをふと思い出し、iPhoneで「おこもさん」と入れて検索してみたら、さぐってもさぐっても「docomo」がらみのサイトしか出てこなかったではないか。改めて「おこもさん 意味」と検索し直しても同様だった。これもまた、差別用語として言葉狩りマニアに睨まれているせいかな、と思った。
物乞いさんがいた場所
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