悪口を言う人ついて
石原さんの著書がきっかけとなったせいか、最近、田中角栄が見直されているようだ。気品は無かったが、たぐいまれな政治家だったのだと思う。角栄の前に角栄もなく、角栄の後にも角栄なし。
ロッキード事件の詳しいことはわからない。ただただ、逮捕されたことイコール「悪い政治家」として子供のころに刷り込まれた。その後、延々と裁判が続いたが、恐ろしいほどの心理的プレッシャーを受け続ける日々だったのではないか。そのせいか、裁判の途中で亡くなってしまった。
書店に、角栄に関する本が積んであったので、立ち読みした。いくつもの明言を残している。中でも、悪口については、
「人の悪口を言ってはいけない。言いたかったら便所の中で言え」
「政治家は人から悪く言われるのが職業」
「人から悪口を言われても、柳に風と受け流せ」
と言った言葉を残していた。人間なのだから、人から悪口を言われたら面白くないに決まっているのに。
美輪明宏さんという不思議な芸能人がいるが、彼(彼女?)も、悪口に関しては、
「柳に風と受け流す。自分が清らかで優しければ、『念返し』で悪い念は相手に戻る」
なんてことを言っている。
人の悪口を言うのは、基本、好ましくないことである。
しかし、人の悪口を言うというのはまた、この上なく楽しいものでもあり、ランチタイムや酒の席では格好の話題となる。悪口をシェアすることで、人とのつながりが深まったりすることもある(次元の低い話ですけど)。
また、悪口の方が正しいことだっていくらでもある。上司が、常に正しいわけではないのも同様。
会社によって、というか、社員のレベルによって、悪口に対するカルチャー(?)は違う。私がかつて短期間で辞めた会社など、新人だった私の一挙手一投足に対する悪口が事細かに上司に吹きこまれていたのにはぞっとした。それ以降入った会社は、社員がもっとmatureなせいか、表だってそういうことを言われたことはない(多分)。陰では言われているんだろうけど。
悪口は、容易に伝わるし、信じられ易い。
思ったのだが、私のように、会社では同僚の悪口を言わないように努めているって、損かも。せっせと悪口を上司に吹きこむ人があまたいるような会社の場合、言われていることを表だって知らされていなければ、反論の機会もない。上司だって、「そういうお前は何様なんだ、人のことを悪く言うな」と一喝してくれるとも限らないし。
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