マタハラ裁判の話
女が子供を産む性である以上、何億人の人が協議しても絶対に結論の出ない問題。
最高裁で「妊娠降格は原則違法」という判決が下ったが、その記事を取っておいたものの、ずーっと読む気力と時間が無くて、いまやっと手に取ったら、なんと昨年10月23日のことであった。どっひゃー。
原告の女性(37)は「世界の勇気ある女性賞」を受賞したそうだが、なんかなあ。
確かに、子供を産んでくれないと、日本も世界もほろびてしまうのだが、こと、私企業の正社員による妊娠となると、「妊娠と雇用」の在り方は、一生議論しても尽きない。
この原告女性は、1病院のリハビリテーション科の理学療法士であり現場の副主任だったが、第二子を妊娠したのをきっかけに、軽い仕事に転換を求めたところ、副主任のタイトルをはずされたのだそうだ。降格については、1審2審では職場に対して同意したと認定されたのに、最高裁では「しぶしぶ同意したに過ぎない」と、えらくこの女性の肩を持った認定をしてやっている。また、降格されたことにより、管理職の地位と手当てを失ったのは「被害甚大」なのだそうだ。
とはいっても、なあ・・・
原告は、「マタハラネット」というサイトを立ち上げているそうだが、そこには同じ女性からの書き込みもあるという。
「妊娠したら今迄通りの仕事ができなくなるのは当たり前。異動も降格も当たり前」
「妊娠したら問答無用で特別扱いすべきだと思う人を理解できない」
「私の夫は部下が妊娠して突然欠勤し、大変な目に遭いました」
「権利ばかり主張するのは同じ女性として恥ずかしい」
という、至極もっともな意見がよせられているという。
そうだよな~。
「マタハラ」として実際に寄せられた例としては、
「切迫流産の診断を受けて、妊娠中に仕事に戻れないとわかると、上司から『けじめをつけろ』と退職を強要された」(それがマタハラだったら、勤務先はどうしたらいいの?流産の責任を負わされたらどうするの?)
「妊娠中、仕事を減らしてもらうよう上司に訴えると、『そんな正社員いらない。バイトになるか辞めろ』と言われた」(正社員だったらこなさなければならない仕事量、就労時間は一定以上の水準で決まっているのに、会社の要求水準にマッチできなくなったことがなぜマタハラなの?)
「『残業できないなら戦力にならないから必要ない』と言われた」(はじめから残業ありきの職場は問題なしとは言わないが、そういう職場なのだったら入った方も同意していたわけだし、それなら残業のないところに転職しては?)
子供がいない私は、マタハラを叫ぶ女性らに、どうしても冷ややかなのだが、「権利ばかり主張するあなた方は、雇用契約上の労働の提供と言う最大の義務が満足にできない、という事実をどう考えているのだ?」と聞きたい。
どんな記事を見ても、マタハラ被害や、働く女性の権利に対する侵害ばかり取り上げているが、女性社員に突然休まれたり退職される「逆マタハラ」や、労働者が雇用契約時の労働を提供してくれなくなった「労働を受ける権利の逸失」という、企業側の被害については、ほとんど言及がない。最高裁は、女性の被害が甚大だと認定したが、数多くの企業側の甚大な被害はどうせよというのだろう。原告代理人弁護士は、「それを考えるのが企業の責任」と述べていたが、世の中、どんな妊娠にもフレキシブルに対応できる企業ばかりではない。
これをおかしい、不平等だ、と思う私がおかしのだろうか。
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