今日の産経新聞に、1面を使った「意見広告」が出されていた。産経とはいえ、全面まるまるだから、相当なカネを使ったに違いない(ちなみに今日の日経には出ていなかった)。
横一列に、1文字9cmx13cmという巨大な活字で
「生き地獄」
と書かれた、見るも醜悪な広告であった。広告主は、弁護士の升永英俊氏である。企業法務などを専門とする弁護士として、私でも知る高名な方だ。
活字の上に「…」を打ったものが並ぶ、奇異な表現方法を取った広告で、非常に読みづらい。
なんとか読んでいくと、現政権は、
「正当性の無い議員」を含む「正当性の無い内閣」
だとか、
現在の裁判官は「正当性のない内閣」によって任命されているから
「正当性のない裁判官」
だとか、
「死刑判決は人の道に背く」
「正当性の無い裁判官が、死刑判決を言い渡し続けている」
という死刑制度反対の違憲主張とか、醜悪な文言で書かれていた。
そういえば、この人は、熱心な1票の格差是正論者でもあったことを思い出した。
日本中で、選挙が終わると、その主義を共にする弁護士らは、速攻で裁判所に駆け込み、1票の格差による選挙無効の判決を求め、手弁当で訴訟を起こす。おなじみの光景である。
しかし、日本で最も1票の価値の軽いところに住んでいる私は、前にも書いたけど、1票の価値の軽さを不服として、価値の重い山陰や四国地方に住みたいなどとは絶対に思わない。まあ、4倍も5倍も開きがあるならそれは遺憾だと思うが、単純に、電卓をたたいて、人口と議員数の割合が同じであればすべて正しいとはちっとも思えない。熊と猿と後期高齢者しか住んでいないような地域と1票の価値が同じであるのが、そんなに良いことなのだろうか。都心のように、ありとあらゆるものがそろっている地域に住むメリットは、計り知れない。電卓でたたいた1票の価値以外の価値の大きさは、こういう数字に一切反映されない。
こんな醜悪な個人広告を、この弁護士はよく私費(と、なんらかの寄付金もあったのか?)を投じて出したものだと思う。この人は、1票の価値が、北は北海道から、南は沖縄の離島にいたるまで、すべて等価にすることを生涯の目標にしている様子だが、大半の国民はそこまでこの問題に関心もなく、不利益も感じていないはずだ。それをしも「生き地獄」などという、気持ちの悪い用語をこんなにでかでかと掲げる弁護士とは、どういう感覚をしているのだろう。まあ、私のような小市民に1ブログを書かせる効果はあったろうが。
最近、弁護士って、世の中に対して、真に貢献しているのだろうか、と思うことが多い。罪無くして殺されてしまった人のことは微塵も考慮せず、殺人鬼の人権を主張し執拗に弁護したり、働かない者に生活保護を勧めたり、支那から老婆姉妹と60人以上の支那人を入国させたり。難しい司法試験を突破したのは偉いと思うが、六法の文字ばかり見ているうちに、人間としての感覚がずれ、腐ってしまっているのではと思う。彼らも自由業だから、どんなに怪しげでも、メシの種に飛びつくのはわかるけど。