病院通い
毎日欠かさず見舞いに行っているのに、母は、
「しばらくぶりね」
とか、
「ゆうべも、寝る前に、あんたが来なかったなあ~と思いながら寝たの」
とか言う。
曜日も、日付も、朝昼晩も、時間の感覚と言うものを一切失ってしまった母。
「毎日見舞いに来ているんだよ」
と言っても、まったく理解ができない。
絶望的だ。
ここ横浜市民病院は、この地域の旗艦病院である。
救急車はひっきりなしに来る。
急患受付の部門の前を通ると、いつも、インフルエンザとおぼしき、マスクをかけた患者がぐったりとなりながら順番を待っている。
今日のように週末だと、当直医は、医学部を卒業したてのような、まだ20代真ん中の人ばかり目につく。患者には食事の大切さを説いているはずなのに、彼らはコンビニ弁当を食べている。
この前、見舞いに行こうといつもの通用口に行ったら、警備員の人に「待った!」をかけられた。
彼はすかさず、自動ドアの開閉を手動で止めたので、私はドアの外でしばし待ちぼうけを食った。
何があったんだろう、とドア越しに見ていると、救急受付のところから、白い布で覆われた体が、ストレッチャーでガラガラと運び出されて行った。
通用口のそばには、インド系かパキスタン系と思われる外国人男性が6人ばかり立っていた。
死んだのは、彼らの仲間だったのだろう。
そしてなぜか、警察官も複数その遺体に付き添っていた。
事件か?しかし、翌日新聞を見ても何も書いてなかった。
この病院、霊安室は地下2階にある。なぜか「mortuary」とだけ書かれ、日本語の表示が無い。
そして、この病院、老朽化を理由に、オリンピックイヤーの2020年に、サッカーで有名な三ツ沢グラウンドの真横に移転することになっている。何考えているんだか?応援禁止、鳴り物禁止、夜間照明禁止にするつもりか?
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