私は、政府が発表する人口統計には必ず目を通す。4月18日の新聞には、日本の総人口が昨年に比べて約26万人減少した、との報道があった。いよいよ本格的に人口減少時代に突入したわけである。
総人口のうち、若年層(14歳まで)がわずか13.1%。こんな彼らに国債が償還できるわけがない(ごめんね)。反面、老年人口は23.3%。前者は過去最小、後者は過去最大である。日本の人口構成が、いよいよ「逆ピラミッド」を形成し続けている。
私のように、出産したいと思ったことがない(し、祖母の血を断つため産みたくなかった)女が出産に言及するのはどうかと思うけど、日本の女性たちが子供を産まなくなった理由って、何だろう。
これをひもとくために、昔、日本女性が子供を多く産んできた時代をおさらいしてみようと思った。昔(の女性たち)は、
1.学歴や地位が低く、職業を持つこともまれだったため、結婚して子供を産むしか人生の選択肢がなかった。
2.家制度の意識が色濃く残っており、跡取りを産むのが義務だった。
3.子供を産まないと周囲、特に舅姑から非難された。
4.子供を産み育てるのが純粋に楽しいと思う時代ではあった。ほかに娯楽も少なかった。
5.塾もなく、教育費もかからなかった
6.医学レベルが低かったので、避妊が普及していなかった。
7.上記同様、医学レベルが低かったので、産んでも死ぬ子供が多かったから、補助的に人数を多く産んでいた(アフリカの飢餓地域で子供がたくさん産まれるのはこの理由による)。
8.家が狭くても子供を沢山産むのに躊躇がなかった。
などなど。
それらに対して、今は、
1.女性の地位が向上し、男性と対等に外で働くようになった。だから、独身で長く働くことが不思議ではなくなった。
2.家制度の意識が薄れた。家の跡取り、という感覚も、昔ほど強くなくなった。
3.結婚しても、子供を産まない選択肢が持てるようになった。舅姑からのののしりはあると思うが。
4.子供を産み育てるのが苦手になってきた。時にわが子を育児放棄ないし虐待し、果ては殺害する者まで出現するようになった。また、他の娯楽が増えた。
5.塾もあり、教育費がのしかかるようになった。
6.避妊が普及するようになった。
7.子供を1人産めばまず死ななくなった。
8.子供に部屋を確保するのが普通になった。いきおい、住宅の高い都会では子供がせいぜい1人くらいになった。
というわけで、出産の減少は、文明の向上、性の地位の向上と平行している。文明が進むと子供を産まなくなるのは、どの国にも共通だろう。
しかし、「家制度」については、あながち悪いばかりのことでもないと申し添えたい。アメリカが押し付けた個人主義が日本ではなかなか根付かないどころか、権利ばかり主張したり、わが子を殺したりするなど、悪しき方向に影響が出てしまっているのを見るにつけ、一家3代で家族を構成するのは、育児という面ではすぐれていたところもあると思う。今の時代は、近くにおじいちゃんおばあちゃんがいなければ、だどうしても女性ばかりが髪振り乱して育児をしていかなければならない場合が多い。旦那さんがなかなか育児に強力しない、できない例が多く、女性たちは「二人目は無理」と思ってしまうことも防げる。
しかし、支那や半島から子供を輸入しようという話になるくらいだったら、このまま日本が縮んでも、衰退してもいいから、やめてほしいなあと思う。わが国の美風を他国にこわされたくないから。誇りを持ったまま果てたい。