クワイとおせち
物心ついたときから、この「クワイ」という、芋に似た食感の野菜が大好きで仕方ない。
中華料理屋に入って、「五目ラーメン」「五目あんかけ」などを頼むと、具に、横に薄くスライスした、しゃりしゃりとした感触の野菜が混じっていることがあるが、あれは支那産の缶詰のクワイである。クワイは、安いものではないが、どんなに高くても国産を買う。いつもは埼玉県産を買うことが多かったが、今年は広島県産しか見つからなかったので、それを買った。
おせち料理にしか出てこないので、子供のころは、毎年、母が煮てくれるのが楽しみであった。
高校くらいから自分で煮るようになって、ウン十年経つ。
皮を丁寧にむき、水にさらす。
水にさらしながら、残ったこまかい皮を1個1個丁寧にむく。クワイの芽は、芋がら(ずいき)のような食感で非常に美味しいので、間違って芽を折ってしまわないよう慎重にむく。
むいたら、一度、湯で10分ほどゆでこぼす。
それから、だし、醤油、砂糖、みりんなどでゆっくり味を煮含める。
お煮しめも作る。わが家では、椎茸はしっかり濃い味をつけるので、椎茸は別に煮る。が、椎茸の戻し汁は煮しめにしっかり利用させていただく。あとで絹さやを彩りに飾る。今年は鶏肉を入れなかった。
それから、恒例の伊達巻も焼く。
これが卵液。はんぺんをすりつぶして卵と混ぜて漉し、味をつける。あと、「キューピー3分クッキング」で教わったのだが、マヨネーズを少量混ぜてある。こうするとなめらかに焼けるそうだ。
これを、年に1度しか使わない、18cm四方の伊達巻専用卵焼き器で焼く。
よい香りのするヒノキのフタは、あらかじめ、焦げないように、水に長時間ひたしておく。
下半分が焼けたら、左手に持ったヒノキのフタにすべらせ、ひっくりかえす。毎年緊張する。
かえしたら、軽く焼き目をつける。焼けたら、巻きすで巻き、輪ゴムで3箇所ほどしばってから、完全にさめるまで立てておく。
は~、ちょっと疲れたので休憩。
どうせもてあましてしまうのに、毎年毎年のこの作業。母が生きている限りは続くであろう。
煮物は、一晩たって完全に味がしみたあとでないと、できはわからないので、ちょっとこわい。
味付けもほぼ目分量なので。
母が死んだら、毎年どこか暖かい海外で過ごすつもり。
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