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2010/07/30

ささいな疑問2題

ふっと疑問が浮かんだ。
1)二重課税の話 
 先般、九州のとある未亡人が、夫の年金型死亡保険に相続税と所得税の両方がかかるのは二重課税であり違法だ、と主張し、一審から最高裁まで勝訴したというニュースが流れた。たった一人で国を相手に最高裁判所まで戦い抜いたパワーはすばらしい(反面、たった一人の女性を相手に最高裁まで無意味に争わせた国もどうかしていると思う)。しかし、ふっと思った。世の中、二重課税だらけではないのか。たとえば酒類とかガソリン。すでに酒税やガソリン税がかけられている上、購入する際にはさらに消費税がかかる。こちらのほうは問題ないのであろうか。いちいち分離して課税するわけにはいかないとは思うが。
 
2)禁酒の国の平均寿命 
 日本人の平均寿命の長さは世界中でもダントツである。とりわけ女性はここ数年、「長寿世界一」の地位を独占している。国別だと、それに続くのはオーストラリやヨーロッパ諸国だが、ふっと気がついた。酒を禁じられているイスラム諸国が上位にランク入りしているのを見たことがない。
Wikipediaによると、
かろうじて40位にクウェート、41位にアラブ首長国連邦が出てくるだけである。石油資源に恵まれ、教育も医学も進んでいる国が多いと思うのだが、平均寿命についてはぱっとしない。
健康のためには、酒はほどほどに、というのが一応決まり文句になっているが、全く飲まない方が健康に良い、というわけではなさそうだ。もちろん大酒飲みは良くないが、それにしても、不思議だ。俗に「百薬の長」と言われているとおり、多少は飲んだ方が健康に貢献する、ということかもしれない。
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2010/07/29

毎日新聞社の社食に貼ってあった「岸井成格」の檄文


 
非常にぼけた写真で申し訳ない。明るくはない地下の食堂で、携帯で撮ったものだ。
 
皇居のほとりに「パレスサイドビル」という横広のビルがある。多数のテナントが入っているが、最大のテナントは毎日新聞社とその関連会社である。
このビルの地下一階に、食堂がある。他のテナント利用者も使用できるが、事実上、毎日新聞社のためにある社食を他にも開放して形だ(だって、毎日新聞の社員の価格とそれ以外の価格が違うんだもん)。
たまたまそこへ行ってみたら、たまたまこんな張り紙を見つけた。筆者は、「岸井成格」、とある。あの「サンデーモーニング」に出ているヒゲのコメンテーターだ。
なんて書いてあるかボケた写真ではわからないので、おこしてみる。
 
「参院選報道、ご苦労様でした。
 歴史的な政権交代後、初の国政選挙となった参院選は、菅直人民主党政権に対する国民の審判となりました。
 選挙報道は総力戦です。厳しい条件や環境の中、見事に乗り切りました。大きな成果を挙げることができました。関係したすべての皆様に敬意を表すとともに、心より感謝申し上げます。
 間もなく夜が明けますが、内外ともに課題は山積です。気をやすめる間もなく、取材、報道、広告、販売、事業、輸送、また関係するすべての部局、係一丸となってまい進しましょう。
本当にご苦労様でした。
2010712日未明
総選挙本部長・主筆 岸井 成格」
 
とある。
ふーん、新聞社って、総選挙のあとには、社員に対し、こういう励まし兼ねぎらいのメッセージを出すんだなぁ、どこの社でもこんなものかな、と思った。
しかし、あの岸井氏というか毎日新聞のこと、本当は、もうちょっと民主党に肩入れした文面にしたかったのかもしれないが、ま、ここは不特定多数人が使う食堂。押さえ目にしたようだ。
 
2010/07/28

千葉と岡田は日本の害毒

昨日あたり、官邸で菅、仙谷、千葉との間で交わされたであろう会話。
「千葉さん、いまここで一人か二人やっておいた方がいいよ。というか、やっておいてくれないかな」
「あたしは反対ですよ。だってついこの間、民間人大臣となったときの記者会見で、執行は慎重にしたいって言ったばかりですし」
「それはわかっている。しかし、ご存知とは思うが、いま党にも官邸にも、千葉を辞めさせろ、落選したやつを使うな、って苦情が殺到しているんだ」
「そのくらいはわかっていますよ。でも民間人が大臣になったって違法でも何でもないのに」
「国民はバカばっかりだから、そんなことわからんのだよ。ただ、我々としては、千葉さんには9月以降も続けて法務大臣をお願いするつもりだから」
「是非そうしてください。例の3法案を通すのが私の今の最大の目標です」
「そう、例の3法案のためにね。だから、今のうちに、『千葉景子は民間人大臣になって変わった』というアピール、というか、めくらましが国民には必要なんだ。だから、あれは、格好の宣伝材料になる」
「それで、執行命令書にサインせよ、と言うんですか」
「そうして欲しい」
「でもいやですよぉ~。急に賛成論者にはなれません」
「わかっている。なお気が重いようなら、5人とか10人くらいやった凶悪犯を指名すれば、突然の方向転換だって国民に説明がつく」
「・・・・そうですか。わかりました。でも、今回限りですよ」
「できれば、執行の立会いとか、記者会見もやってほしいんだが」
 
憂慮すべき民主党の態度はとどまるところを知らない。その一つが腰砕け外務。外務というか、日本にとって害務にしかなっていないのだが、今朝の新聞に、
政府は今月末に閣議了承する予定だった2010年版防衛白書を9月以降に先送りする方針を固めた。日韓両国が領有権を主張する竹島(島根県)について「わが国固有の領土」とする記述に韓国が反発。8月29日の「日韓併合100年」を控え、韓国に配慮した。仙谷由人官房長官が27日、防衛省に指示し最終決定した。
 防衛白書の閣議了承に関し、対外関係を理由に先送りするのは極めて異例。韓国の意向を踏まえ、閣議了承の直前に先送りする対応に日本の保守層を中心として反発が出るのは避けられない。
とあった。
民主にとって「先送り」とは「やりたくない」「やらない」ないし「できない」という意味である。仙谷は一体全体どこの国の政治家なのだ。国家間の境界線や領土に争いのある国など、地球上には多々ある。どの国も自国の所有を高らかに叫び、時には血を流してまで堂々争っている。争いを避けるということは、すなわち、相手の主張を認めたとみなされても仕方の無いことだ。日韓併合100周年であろうとなかろうと関係は無い。
これに輪をかけるように、ジャスコ岡田は、竹島をわが国固有の領土と明言するのを徹底して避けている。この男が外(害)務大臣の地位にいる間に、北方4島もロシア領宣言をし、竹島どころかそのうち対馬もそっくり大好きな韓国に差し上げてしまうに違いない。
なぜ大臣のリコール権が我々国民にないのか、歯噛みするほど悔しくなる愚劣な政権である。
2010/07/27

貧困、ヤミ金、改正資金業法

週末実家に行くと、取っているアサヒ新聞に、チラシがたくさんはさまっている。中には、求人専門のチラシも入っている。
この不況かつネット時代であっても、紙、特にチラシの媒体の求人ってまだあるのだな、と思った。
しかし、見ると、
 
「横浜市民病院のベッドメイクなど 時給800円」
「清掃 時給900円 休日できる方歓迎」
「事務員募集 Word Excel 英語のできる方 時給900円」
などなどとある。
Word Excelと英語のできる人を時給900円で、というあつかましさにもあきれたが、それより何より、
「これじゃ、暮らせない」
とすぐに思った。
前、私の勤務先に来ていた派遣社員が、
「時給1300円では正直生活が苦しいです」
と言っていた。彼女は姉と同居していたので住居費等の負担は単身の人よりも少なかったはずなのに、それでも、である。
そもそも、こういうチラシ媒体の求人は、家計の足しかヒマつぶしくらいの感覚で来てくれる人を募集しているのかもしれないが、世の中には、失業、転職の失敗、配偶者の死や離婚などに遭遇し、技術も経験もない人らが、とりあえずカネが必要で応募する場合だってかなりあるだろう。しかし、時給800円では、仮に1か月160時間働いたって、12万8000円である。交通費も出ないし、これでも最低賃金法に抵触しないのだから、恐れ入る。
 
ご存知の方も多いと思うが、この6月から、改正貸金業法が施行された。ヤミ金融の撲滅を目的の一つとして、年収の3分の1を超えて借り入れができなくなったり、上限金利を20%に引き下げたり、ヤミ金融に対する罰則を強化するなどの措置がとられている。
幸い、私はこれまで借金と言うものをしたことがない。人間、自分の収入の範囲内で生活すべきだし、不意の出費にも困らないよう、貯金もしてきた。しかし、世の中には、自分の範囲を超えた生活をしたり、貯金もない人も多い。実際、バブリーな1990年くらいまでは、多重債務の理由は「遊興費、飲食費、交際費、ぜいたく品の購入」などであったが、最近では「生活費、収入の減少」というのがダントツの理由となっている。なんという「悪しき変化」であろう。
貧困で貯金できない人もいるだろうが、現在、年収の3分の1を超えて借り入れている人たちは、そのほとんどが「返済のための借金をしている」のだそうだ。であれば、よほど副収入でもあって、どーんと元本を返すことでもなければ、死ぬまで金利を払い続けていかなければならない。
事実、この6月から、
「これまで借りられていたのに、急に借りられなくなった。生活できない、どうしてくれるんだ」
という苦情がサラ金会社に殺到したそうである。それほどまでに「3分の1超さん」が多いということだ。
また、専業主婦(夫)が、夫(妻)の年収証明書と同意書なしには借り入れができなくなったのも大きな変化である。
そこまでして専業主婦相手に融資をする煩雑さを嫌い、今、大多数の貸し金業者は「専業主婦お断り」になってしまったそうだ。収入の無い専業主婦にカネを貸すということ自体私には信じられないことではあるのだが、それら主婦の中には、夫に内密で借りているものが4割ほどいるという。
いつかテレビでたまたま見たのだが、夫と2人の子供を持つある専業主婦は、夫の収入(年収500万円)ではどうしても足りないので、これまで給料日前に借り、給料日後に返す、を、延々繰り返してきたが、6月以降借りられなくなるのでどうしよう、と悩んでいた。彼女の弁によれば、夫の年収では、家族4人の生活と住宅ローンをまかなうには絶対に不足であるが、夫のメンツを考えると、足りないなどとは到底言えないから、という。
だからこれまで、内緒でこっそりとサラ金を借りてしのいできたのだ、という。
そんなふうに、夫に遠慮のある夫婦もいるのだ。実は、この気持ち、私はわからんでもない。
結婚し、夫が仕事を得た京都に引っ越してかなりの間、私にはまともな仕事が無かった。しかし、夫は専業主婦と言うものを認めないから、食費を出して欲しい、と夫に言うのが死ぬほど大変だった。大変な思いをするくらいなら、と、自分の貯金を取り崩してかなり払った。もう自分の収入の無い身になるのは真っ平だ、と悟った。
 
そんな「3分の1超さん」たちや「夫に内緒でサラ金を借りていた妻たち」さんがヤミ金融に走り、ヤミ金融の撲滅を目的に改正された法律が、かえってヤミ金融を栄えさせる事態にならなければよいのだが。
 
 
 
 
 
2010/07/26

手作りケーキ

今日は趣向を変え、凡ネタでございます。
 
うちのアメリカ人旦那が大好きな、私のお手製ケーキのいくつかです
型は、ケーキの本に従い、エンゼル型、パウンド型、パイ皿などで焼きます。
 
↓これは、だいぶ食べてしまいましたが、桃の缶詰を使った桃ケーキです。
 

 
 
↓これは、ブランデーケーキ。ただのリング型のバターケーキに見えますが、アーモンドパウダーを混ぜて焼き、焼きあがったあとのまだ熱々のうちに大さじ4杯のブランデーをかけてしみこませ、冷蔵庫で4~5日寝かせてから食べるととってもおいしいのです。
 

 
↓これもだいぶ食べてしまったけど、バナナケーキ。くるみを刻んで入れてあります。
バナナは、もう表面が黒くなってしまって、八百屋でも二束三文で売っているくらいのがケーキには向いています
 

 
↓これは、かぼちゃのパイ
アメリカのかぼちゃと日本のかぼちゃとは全然違います。
確かに、ハロウィーンのオレンジ色のかぼちゃ、ばかでっかくてまずそう。
旦那いわく、日本のかぼちゃの方がずっとおいしいそうです。
そのおいしい日本のかぼちゃが、シナモンとナツメグの風味とあいまって、洋風のパイに姿を変えます。
 

 
どれもとってもおいしいよ。
写真だけでごめんなさいね。
2010/07/25

路上チューの中井ってやっぱり馬鹿だったんですね


 
今朝、1週間のニュースをまとめて放送する番組を見ていたら、キム・ヒョンヒに東京上空を遊覧させた件の是非について報道陣に問われた中井路チュー大臣は、そのくらい良いだろうという理由として、ぶち切れ気味に、
「一生、どこへも出られなくて、かわいそうじゃないか」
とすごんでいた。
 
・・・・・・馬鹿ですね。
・・・・・・・・・大馬鹿ですね。
・・・・・・・・・・・・ものすごい馬鹿ですね。
あいた口からあごがぱっくりとはずれ、取り付けるのに苦労した。
全然政治家のセンスも何もないんですね。
キム・ヒョンヒはテロリスト。
死刑にならず、普通に生かされているだけでも、超法規的な温情措置。
一生どこへも行けず、拘束されたって、それは当たり前。
 
こんな男が「国家公安委員長」で「拉致問題担当大臣」。
 
拉致被害者家族の方々も、さぞ情けない思いでしょう。
今頃23年前に逮捕された女に面会したって、新情報が出るわけはない。
 
民主党ってこんな政治ど素人ばっかり!
有事の際にはきっと、誰もなんにもしないで国外へ逃げ出すぞ。
誰だこんなやつらに投票した有権者は?
 
2010/07/24

暑中お見舞いに - 夏至の自転車パレード

みなさま、暑中お見舞い申し上げます。言いたかぁないですが、
暑いですねえ!
ですのでちょっと涼しくなる写真をお見せしましょう。
先月シアトルに行ってきたとき撮ったものです。
シアトル市内には「Fremont(フリーモント)」という、ちょっとイカレた若者がつどう町があります。で、毎年夏至に一番近い土曜日と日曜日に、待ちに待った夏の到来を祝うお祭りが行われ、露天が立ったり、さまざまな催しが行われるのですが、
 
 
中でも圧巻は「パレード」です。これを見に、市の内外からたくさんのひとたちが訪れます。
私らが行った当日は、ひどく寒くて、もこもこ着込まないと耐えられないほどの気候だったのですが、にもかかわらず、例年通り行われました。
普通のマーチングバンドなんかも参加するパレード、ですが、大半の人たちの関心はそんなところにはありません。みんなが見にくるのは「Solstice Cyclists」です。
 
こんなふうに、参加者のみなさん、自転車にのってパレードするのですが、
 

 
 ね、ほとんどみんな「生まれたまんま」にボディ・ペインティングしているだけなの。
 
 
 
 

 
伝統的なお祭りだとはいえ、みんなで走れば羞恥心もないみたいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
男女問わず「生まれたまんま」で自転車に乗る奇抜さ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私は女性ですので、女性の裸が走っていたって、あんまり、どうってことないです。
が、男性が素っ裸で自転車に乗る、というのは、滅多におがめない光景です。
つい、ある部分に目がいってしまいます。
小さなものをまとって前を隠している人たちも、普通に着衣している人たちもいましたが、
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
詳しくは書けないんですけど、男性の場合は、自転車にまたがると、「じゃまにならない」形状になるようです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

当日は、本当に本当に寒かったのです。裸ライダーのみなさん、ご苦労様でした。
しかし、パレード後にも、この格好でしばらくたたずんでいたり、他の人たちとおしゃべりしたりして、おおらかでしたねえ
 
 
 
 
 
 
ちなみに、公然わいせつ罪に問われないのかなぁ、などと野暮なことを考えました。が、ネットで調べたところ、「単なるヌーディストたちではない。芸術だ」で押し切っているようです。
下のURLをご参考までに。
 
2010年6月19日(土曜日)撮影
 
 
2010/07/22

病気に無知だった父

父が死んでから、母は平穏無事に暮らしていると思う。
私が遺言状を書かせていたおかげで、相続にもめることもなく、母が父の遺産をすべて相続できたので、母が死ぬまではまず経済的に困ることも無い。
夫婦だから、いなくてさびしいとか、子供には計り知れない心情もあるだろうが、母の高血圧の主原因であった、頑固じじいとの夫婦喧嘩もなくなった。かかりつけ医師にはずっとかかっているが、最近は、降圧剤も、2日に1度飲めばよいと医師に言われるくらいに減ってきた。
 
父は、自分が頑丈だったこともあると思うが、あきれるほど医学に無知だった。
父には、病気とは「我慢していれば治るもの」という固い思い込みがあった。母がNHKの「今日の健康」などの情報番組で医学のことを学んでいると、必ず
「こんなもの、見るな!」
とどなって、さっさとテレビを切ってしまうのだった。
そんなふうだから、病気で病院に通う人のことを、いつもクソミソに言っていた。母の股関節が変形し、入院して手術を受けたときも、他の見知らぬ入院患者たちにむかって、憎々しげに、
「どいつもこいつも我慢のならないやつばかりだ!」
とののしったので、母は、父のあまりの暴言に怒りあきれ、また、他の患者さんに対して恥ずかしさと申し訳なさで顔が上げられなかった。
 
その後、珍しく、父は、インフルエンザにかかった。日ごろ病気をしない身に、これはかなりこたえた。ところが、回復してから、
「おれ、インフルエンザの予防注射を受けようかなあ」
と言ったのだ。私はのけぞってしまい、
「予防接種は、かかる前に打つの!かかってから打ったって、遅いの!」
と言ったが、父は
「そうかぁ?」
と、信じられない様子だった。
最後には、癌にかかり、やっと病気のつらさと苦しさが理解できたらしい。が、やせてふらふらし、バランスをくずして床に倒れると、あちこちに電話をかけまくり、
「おれは中風になった、中風になった」
と言いふらした。私はまたあきれ果て、
「なんで癌が中風なのよ」
とののしったが、父にとって、「倒れること」は、原因を問わず、何でもかんでも「中風」らしかった。
母の血圧が急にあがり、ふらふらするのでベッドで横になっていたときなども、一応声をかけるにはかけてやっていたのだが、出た言葉はいつも
「熱は下がったのか」
であった。父にとって、横になることは、イコール、熱が出ている、であった。いくら「血圧が高くて」と説明しても無駄だった。
 
あるとき、母が、心理的に深い傷を負い、体重があっと言いう間に減ったときも大変だった。体重が急激に減ると、人体は、それこそバランスを失い、さまざまな変調を見せるらしい。母は、38度以上の発熱をくりかえし、死ぬのではないかと危ぶまれる事態になった。何人もの医師に診せたが、原因は不明であった。ところが、父ときたら、
「これは風邪なんだ、おまえは風邪ひいているんだ」
と言い、医者から風邪薬をもらってきて母に飲ませていた。熱があるだけで、咳も鼻水ものど痛も関節痛も全くない風邪なんて、聞いたことがない。しかし、父にとっては、熱があるとはすべて風邪なのであった。そんな症状に対して風邪薬を処方する医者も医者だが、飲ませる父も父だった。その後、母が回復したのは、奇跡に近い。
 
変な父だった。こんなことはほんの一端で、筆舌に尽くせぬほど変なおやじだった。
2010/07/21

「あげる」と言うな

最近は、やたらに、というか、当たり前に「あげる」と言う。子供におやつを「あげる犬にご飯を「あげる」等々。親から見れば子供はいとおしく、家族から見ればペットも家族同様な心情は理解できるけれど、身内の外へ、そのまま言葉として発するのは、どうしても抵抗と違和感を感じる。

ペットフードの袋の裏面を見ると、さすがにこの点はわきまえられており、
「1日に1~3枚与えてください」
と、「あげる」ではなく「与える」という動詞を使っている。文法的には「やる」でも良いのだが、「やる」だといささか乱暴な語感があるせいか、これは使われていないようだ。いずれにしても、「与える」とあるペットフードの裏面を見ると、ほっとする。
菅伸子夫人が
「あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの」
というすごい題の本を出版するそうだ。夫である菅直人との出会いから(←「出会い」と言ったって、元々いとこ同士でしょ?)首相就任までを描いたという、いかにもゴーストが書いたっぽい促成の本だが、新聞によると、
「(6月の所信表明演説には)身内でも合格点あげられなかった
と書いたそうである。
私だったら「合格点はやれなかった」ないし「出せなかった」と書くけどなあ。女房が亭主に対して「あげられない」と書くのは、どう聞いてもおかしい。
それとも、私の文法感覚の方がおかしいの?
2010/07/20

日傘と子供時代の夏

今日、期間限定で東京駅のコンコースに出店している傘屋さんで、良さそうな日傘を買った。前、母に貸した日傘を無くされてしまったので、ちょうど探していたところだった。お値段は1050円也。日傘としては大きめなのも気に入った。

子供の頃、日傘をさして歩く女性たちが不思議だった。
「なんで、おばちゃんたちは、お天気なのに、かさをさしているのかなあ?」
と思った。そういう自分たちは、顔と手足をむき出しにしたまま、外で遊びまくっていた。「子供は真っ黒に日焼けするもの」「夏の間日焼けしておけば冬に風邪を引かない」などと普通に言われていた時代だった。あのころは、日焼け止めクリームなんて売っていたのだろうか。それに、当時は今ほど暑くなかったと思う。扇風機とうちわでしのげる暑さであった。我が実家も、エアコンを導入したのは、もっともっとあとになってからである。

時は流れ、私は十分に「おばちゃん」となった。いまや、日傘やサングラスなしに直射日光の下を歩くことなどなくなった。日光を浴びることの評価が、こうまで変わった時代もあるまい。変わらないのは、帰宅してかぶりつくスイカの味と、ごくごく飲み干す麦茶の味。
アメリカ人の旦那は、スイカに塩をかけることを、変だ、変だという。塩がなければないで食べているけれど、夏は、ただでさえ低い私の血圧が一段と低下するので、敢えて塩を食べているのだが。
カフェインにひどく弱い旦那は、麦茶が大好物だ。
暑い、暑いと言うのもあと2月ほどか。今日の横浜、最高気温は33.6度だった。