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2009/03/31

FP(ファイナンシャルプランナー)の資格は持っているけど⑤4月から6月は極力残業をしない

ペーパーFPのわたくしから、まだ残業手当が出る給与体系にある方々に対するアドバイスです。

会社に入ると、毎月、健康保険や厚生年金などの各種社会保険料が天引きされます。まだお給料が少ないうちなどは、特に、それらの天引きが大きく感じられると思います。でも、この天引きは、ある期間、一定の行動をすることで、できるだけ上げないようにすることができます。

「標準報酬月額」という言葉をご存知でしょうか。これは、サラリーマンのお給料を一定の幅で分類したもので、厚生年金については第1等級から第30等級に、健康保険については第1等級から第47等級に分かれています。それで、この分類は、少なくとも年に1回は見直すことになっており、これを「定時決定」と呼びますが、その「定時決定」においては、4月、5月および6月に会社が払った給料、手当てその他一切(ただし臨時のものや、3ヶ月を超える期間ごとに支払われるものは除く)を合算して7月1日現在の社員について標準報酬月額が決定され、この額に基づき、その年の9月から翌年の8月までの厚生年金保険料および健康保険料の天引き額が決定されます。従って、これら保険料の額を抑えたい場合は、4月から6月の間、極力残業をしないで、給料の受取り額を減らしておくのがコツです。

なお、「会社が払った給料、手当てその他一切」と書きましたが、通勤手当もこれに含まれます。よって、セコい話ですが、事情が許す限り、できるだけ会社の近くに住むとか、自転車で通勤するなどして、会社から通勤手当をもらわない努力をするのもよし、ということです。
しかし、自営業者とは異なり、サラリーマンの場合は、会社が社会保険料を最低50%(労災保険は全額を)負担してくれるから、サラリーマンをやっているのも、悪いことばかりではないんですけどね。
ただし、会社側がこの負担を避けたいと思っているのも、非正規雇用者が増大した原因の一つではあります。

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2009/03/30

がん

お客様の多くが年度末のため、彼らの契約更新に合わせて、毎日死ぬほど忙しい。
Very busyでもso busyでもない。Hectic busyだ。頭が錯乱しそう。

ところで、先日、友人のお母様が、すい臓がんで亡くなった。お通夜に行ってきた。
すい臓がんは、非常に発見しにくいがんで、発見したら即「余命○ヶ月です」という宣告がくだる、というものだと聞く。そのお母様は、奇跡的に、発覚後から1年数ヶ月を生き延びた。棺に横たわったお顔は、一見、やすらかなようだった。が、そこに至るまでは、壮絶な苦しみがあったはずだから、安易なことは言えない。

その友人本人も、乳がんにかかっている。他人事とは思えない。私の父もリンパがん患者なので、ますます他人事ではない。人は、生き物は、なぜがんにかかるんだろう。医学が発達しても、これほどまでに、なぜがんの原因が分からないのだろう。

私は、先月、かかりつけの産婦人科医に、「左の卵巣が変。最悪、卵巣がんかも」と言われ、採血による腫瘍マーカー検査と、それから、閉所恐怖症なのを我慢してMRIも受けた。結果は、思っていたとおり、シロ。絶対にがんじゃないと信じていたが、やはりそうだった。

昔、ある女性医師が書いた本を読んだ。
あるところに、大腸がんを異常なまでに恐れている女性がいたそうだ。ふつう、大腸がんは、一度検査したら、3年ほどはOKと言われているのだが、彼女はそういう周囲の声に全く耳を貸さず、半年に一回ものペースで大腸がん検査を受け続けた。「あまり検査を受けすぎるほうが体に良くない」という医師の忠告にも耳を貸さなかった。そしてあるとき、彼女は、大腸がんにかかった。前の検査からわずか数ヵ月後、しかも、大腸の中でも非常に取り除きにくい部位に、ひょっこりとがんができてしまったのだという。
「あんなに検査していたのに、なんで私が大腸がんにかからないといけないの」
彼女はそう叫びながら、あっという間に亡くなった、という。
著者である女性医師は、こう言う。
「彼女の場合、大腸がんを自分で呼んだのです。四六時中、大腸がんのことばかり考え、気にしていた結果、自分で呼んだのです」
医師なのに、非科学的なことを、と思う方もいるかもしれない。しかし私は、この著者の言うことに深く同意してしまう。

私はがんになんかかからないぞ。絶対に。全く意味不明、根拠なしの自信なのだけど、私は勝手にそう思っている。

2009/03/28

関西国際空港の「にわか漁師ども」と大阪文化


空港ネタ、続きますが、ご了承ください。

これも、仕事上の理由だったが、何年も前、関西国際空港(以下「KIX」と呼ぶ)へ行ったときのことだ
(注:KIXでは残念ながら管制塔に登る機会はなかったけど)。

関西経済の地盤沈下も、ついでに、空港島の物理的な地盤沈下も一層だった当事のこと、貨物地区の事務所も上屋(うわや)もガラあきで、
「この間までは、ここに○○航空が入っていたんですが、○ヶ月前に撤退しちゃったんですよ」
などと説明を受けた。
それなのに、駅まで送ってもらう道中には、さらなる滑走路を新設する第二期拡張工事が、広大な埋立地の上に、なんとなく面倒くさそうに行われていた。
「こんなに拡張して、使われるアテはあるんですか」
と聞くと、
「ないでしょう。これは単なる『工事のための工事』です」
と言われた。なるほどね・・・いかにもいかにも。
工事のかなたの沖合いに目をやると、結構な数のいさり火が見えた。小さい船が沢山浮かんでいる。
「あれは何ですか?漁船ですか?関空沖って漁業がそんなに盛んなんですか?」
と聞くと、
「まあ、漁業がない、とは言いませんがね。でも、あそこの船のうち、まともな漁師は何人いることか」
と言う。私はわけがわからなかったので、
「まともな漁師、ってどういうことですか?」
と聞いたら、こういう答えが返って来た。
「にわか漁師が多いんです。KIXの建設が決まったとき、急に小さい漁船を買って漁を始めた人間が多いんです。それで、空港から、いかにも漁師です、って顔をして、補償金を取るんです」
言うまでもないが、私はこういう話が死ぬほど嫌いである。楽しておカミからカネを取ろうという腐りきった精神も許せないし、また、そういう入れ知恵をするバカがどこにも必ずいるのにはほとほとあきれる。ひょっとして、こういう「偽装漁民」を見抜けず、大阪府やKIXはカネ(税金)を払ってしまったのだろうか。

大阪は、言葉も文化も習慣も、日本の中であまりに独特かつ異形である。日本から独立して単独国家になったほうがシアワセなのではないか、あるいは、いっそのことラテンアメリカに属したほうが文化に合っているのではないか、と思うことすらある。そして、大都市なのに、なぜか異常に学力が低い。2008年の全国学力テストでは、実施対象の小6、中3でいずれも大阪府が全国45番目というダントツの低さである。大阪府教育委員会は、成績不振の背景を、「授業のあり方に課題がある」と指摘したそうだが、そんな単純なものか?

正当でない補償金を詐取する多数のにわか漁民、学力の低さ、いらない滑走路を多額の税金を使って建設する愚に加え、大阪の生活保護受給率は異常に高く、政令指定都市の中では大阪市が日本一、しかも2位の札幌市を抑えてぶっちぎりである。2月28日に書いた「生活保護ニート」で参照した「生活保護vs.ワーキングプア」という本によれば、大阪市の生活保護受給率は総世帯数の4.15%、札幌市のそれは2.73%である(2006年9月の数字)。

なんか、大阪府と府民の根っこって、問題が多すぎないか?

家族全員で働き、持ち家率日本一、生活保護の受給を「恥」と考え、保護受給率全国最下位の富山県にしばらく研修で移住してもらったらどうだろう。

2009/03/26

なぜマスコミはFedExに謝罪を求めるのか


上の写真は、23日のMD-11着地失敗および炎上の事故後、最初にFedExの北太平洋地区担当副社長が記者会見をし、英語で10分ほど応対したあと、席を立つときのシーンである。
この件に関して書かれたブログ記事を眺めていたら、「なんで日本人なのに英語で話すんだ」「日本人なら母国語で話せ」「アメリカ本社に対するパフォーマンスか」「アメリカ本社から英語で話せって言われているんだろ」といった批判記事を多数目にした。

私などが擁護する義務も義理もないのだが、この日本人の名前と風貌を持つ副社長は、幼少のころから成人するまで、ずっとアメリカで育ち、大学まで全てアメリカの教育しか受けていない人なのだ。だから、彼にとっての母国語とは英語であり、日本語の読み書き会話はほとんどできないのである。よって、会見も英語にならざるを得ないのだが、テレビの画面で見るだけでは、そこまで視聴者に伝わるはずも無く、単に「日本人のくせに、英語で話す変な副社長」と一方的に捉えられてしまうのが、彼には損なところだろう。

しかし、ほとんど「調査中」とのみの答弁に終始したこの第一回目の会見を報道するマスコミが、一様に「謝罪の言葉なし」と書いていたのを見たときには、怒髪天を衝く思いがした。謝罪?なぜだ?

今回の事故が、単にFedExのオペレーションミスだったとでも言うのか。とっさの原因を見るに、当日はひどい強風であったこと、MD-11には以前から色々構造上の問題点を指摘されていたこと、そして、世界でもダントツにお粗末な成田空港には、今回の風の向きにアゲインストで着陸できる滑走路が備わっていなかったこと、等々、FedExの責任の範囲を超える要素だらけではないか。FedExだって、完全な被害者だ。大事なパイロットを2名も亡くし、機体や、お客様から預かった大切な貨物も全損した。泣きたいのはFedExのほうであろう。それをしも、100%FedExの過失で事故を起こしたかのような書き方である。
その後、FedExに、そういう怒りの電話が入ったのか、午後4時ころに、同副社長は、ご迷惑をおかけした、と、日本流の謝罪会見を開いた。どうも、日本人という種族は、原因や責任が他に存在する可能性が大である場合であっても、とにもかくにも、発生したトラブルの直接の当事者に謝罪させないと気が済まない国民らしい。そして、これは、謝罪を極端に嫌う欧米や中国と見事な好対照をなす。アメリカ系企業に勤務歴が長い私も、この「謝罪せよ」という日本人と、米国本社の「謝罪するな」というカルチャーギャップのせめぎあいには、さんざん苦労してきた一人である。

航空事故の場合、一度の損害額が大きいから、航空会社自身が負担する損害賠償額には、ワルソー条約、ハーグ議定書といった国際条約により、非常に低い上限が設定されている。でなければ、一度事故が起こると、そのたびに航空会社がつぶれるはめになるからだ、と解釈している。飛行機であろうと電車であろうと車であろうと、どこかに乗り物で移動する限り、利用する我々は、そのリスクを予め、事実としては応諾した上で、あえて利用しているわけである。事故は、常にどこかで起こりうるものである。私は飛行機に乗るときはいつも、
「これは落ちて死んでも文句の言えない乗り物なんだ」
と言い聞かせ、リスク補填に、たっぷり保険を欠かさない。
我々当事者外は、当該事故を起こした当事者に明らかな過失が認められない限り、当事者を必要以上に責めるものではない。ましてや、今回FedExは、大切な人命を2名も失っているのである。謝罪を求める前に、失われた命を追悼する方が人間としてよほど大切なことではないのか。

日本人は、事実であるかどうかを調べる前に、とにかく簡単に謝るクセがある。アメリカのように、謝罪イコール賠償責任を認めたこと、と取られるのを嫌って意地でも謝罪せず、結局、ハイエナのような弁護士とともに裁判所に駆け込む愚行よりはまだマシだと思うが、今回のマスコミの謝罪要求には、とことん頭に来た。

マス「ゴミ」よ、頭を冷やせ。

2009/03/25

MD-11は尻が重い

お宝の、FedEx機プラモデル。

これはエアバス。






そしてこちらは、問題のMD-11 。






ご覧のとおり、エアバスは双発機、MD-11は3発機である。

かつて、FAA(Federal Aviation Administration=連邦航空局)のルールで、国際線はすべて、3発機でなければならなかった。そして、MD-11、DC-10やロッキードのL1101などのワイドボディー3発機が製造された。その後、FAAのルールが改正され、特別なプログラムに則れば双発機でも可となったため、現在の主流はボーイング777やエアバスなどの双発機となっている。
L-1011はもうほとんど飛んでいないし、MD-11は前回の記事にも書いたとおり、事故や操縦のしにくさから旅客分野に嫌われ、売り払われたので、3発機は現在、もっぱら貨物機として使用されている。ワイドボディーなので、貨物機としては良かったのだ。
3発機なのでやむを得ないのだが、MD-11は尻が重い。その不安定さをカバーするため、アメリカの戦闘機に使用するLSAS(Longitudinal Stability Augmentation System=縦安定増強装置)というコンピューターシステムを使用しながら飛んだ。尻が重いので、水平尾翼を小さくし、その代わり燃料を入れてバランスを取るはずだったが、うまくいかなかったと聞く。

今回のような炎上事故でも、ボイスレコーダーとフライトレコーダーが無事回収されたそうだ。頑丈に防護されている製造技術に、改めて感心した。ボイスレコーダーは、昔はエンドレスのテープだったが、今はデジタルで、常に最後の30分が記録されるようになっている。サイズは靴の箱くらいで、機体の後方に設置されている。あの、1985年8月12日のJAL機事故の際にも、生存したのは、後方に座っていた人ばかりで、事故の際には後方の座席の方が安全性が高い(機体は頭から突っ込むし)ため、機体の尾っぽに取り付けられている。

<余談>
私の兄が東京大学工学部の学生だったとき、兄ではないほかの学生が「飛行機は、どう計算しても、やっと浮かんでいるに過ぎない、と結論した」と言っていたが、技術の発達した今でもそんなものなのだろうか?
2009/03/23

FedEx機着陸失敗、成田初の死亡事故に


私は、昔、業務上の事由で、成田空港の管制塔に登らせていただき、管制室を見学したことがある。当時も今も、一般公開はされていないはずで、今にして思えば、気が遠くなるほどの貴重な体験をさせていただいた。9.11後の現在では、空港当局のトップの特別な許可がない限り、管制室になど、部外者は絶対に入れないであろう。
そこで一つ、興味あることを学んだ。エレベーターが、管制室のある最上階まで通じていないのである。管制室の3階くらい下の階までがエレベーターの最上階だ。そこから先は、管制官であろうと国土交通大臣であろうと、ふうふう言いながら歩いて登るのである。なぜそういう構造になっているかというと、空港反対派などが管制塔に乱入した場合、その、登っている時間の間に、管制室のドアを閉め切り、外部からの侵入を完全にシャットダウンするためであると聞いた。

成田空港には、いまでも頑として立ち退きを拒む民家が複数ある。「何も、そこに住まなくても、よその土地に住んだほうがよほど便利でしょうに」という地点、つまり、必要な滑走路を建設できなくなるような地点に、民家がバラバラと、ただひたすら空港に抵抗することだけを情熱として、不便をいとわぬ生活を続けている。アメリカ人の夫は、
「なんで国の力で強制収用できないの?アメリカだったら当然の措置だよ」
という。私にも分からない。いきなり国の空港事業のために、先祖代々の農地を奪われた彼らの悲しみや恨みもわからないではないが、十数年の準備期間をかけ、1978年にやっと開港したあの空港の中に30年を超えて住み続けるのはいい加減にすべきだ。彼らが撤収しないゆえに、東西南北に国際便が滑走できるだけの十分な距離を持つ滑走路を建設できないでいるお粗末な空港が、日本の玄関口なのである。かくして、日本の航空行政は遅れをとり、韓国の仁川空港や中国の空港にもハブとしての地位を奪われている。言うまでも無いが、成田や関空の着陸料は、それらの空港に比べてはるかに高い。

今朝6時48分、FedEx機(MD-11)が横風にあおられて着地に失敗し、上下ひっくりかえった状態で炎上した。すさまじい光景だった。Captain(機長)とCo-pilot(副操縦士)は、コックピットの席にベルトで上下逆さまに固定された状態で(元々そういうベルトの構造になっているのだが)、顔などが黒焦げになって発見された。すでに心肺停止状態だったという。操縦席の後ろには通常DG(Dangerous Goods=危険物)を積んでいるから、即発火し、おそらく、機体の火災による焼死と言う以前に、回転の衝撃に加え、DGから発火し、その火か発生した気体にやられたと思われる。ご冥福をお祈りしたい。

(補足:その後の司法解剖の結果、キャプテンは胸の強打、コパイは焼死が死因と発表された)

MD-11機は、「風に弱い」「後ろに重心があって操縦しにくい」などの欠陥を言われていたほか、旅客機としては、あれこれ「いわく」があり、旅客機としては問題がありすぎるので、JALなどの旅客部門はこぞって売却したそうだ。が、貨物機などは、はっきり言って「飛べばいい」の世界なので、FedExやUPSなどの航空貨物会社は、そういう「いわくつき」の機体であっても、二束三文で買いまくったそうだ。マクドネルダグラス(MD)社は、同社が航空機の生産自体を停止する10年ほど前から、MD-11機の製造をとうにやめていた。MD社はその後、ボーイングに買収された。

今回の事故の主原因が「ウインドシア」なのか「ポーポイズ」なのか、果たしてどう判断されるか見守りたい。
しかし、私は、あの、空港内に頑固に点在し続ける、あの複数の民家にも原因を問いたい思いも一杯である。彼らが妨害していなければ、強風の際に着陸予定を変更できる国際線用滑走路を東西南北に十分設置できるのである。パイロット2名の命が失われたことを、彼らはどう考えるのか聞いてみたい。また、国土交通省も、この事故を機会に、反対派に対し、強気で折衝を開始して欲しい。成田はあのままでは空港と呼ぶにはお粗末すぎる。2名のパイロットの犠牲が、少しでも良い方向に生かされんことを。

2009/03/22

AIGと「アリの一穴」

AIGの狂気のニュースを聞くと、思わず「米国に納税していなくてよかった」と胸をなでおろしてしまう。あの国は、CEOと一般社員の所得額の差が何百倍もある見事な格差社会である。「格差社会」は、わが国でも昨今急問題になりだしたテーマの一つであるが、アメリカのそれにくらべれば極めてかわいいものだ。アメリカの所得上位20%の者らの所得を、下位20%のそれで割ると、その数字は8.9となり、これは、ブラジル、フィリピンに次ぎ、さらに、先進国ではダントツトップの数字である(小林至著「アメリカ人はバカなのか」より)。日本はわずか3.4で、北欧諸国と同レベルである。わが国の所得の高低の幅が狭いことがここでも見て取れる。要は、アメリカとは、極端に富む、ごく一部の者らがますます富み、貧しい者は一生貧しさから這い上がれない定めの国といえよう。これのどこが民主主義国家なのだろうか。息子の代には父親の代より必ず豊かになる、というアメリカの幻想は、ごく一部の人を除き、過去の話となった。

それにしても、オバマもガイトナーも何という迂闊さであろう。14兆円もの公的資を投入するのであれば、頭の先からつま先までをがんじがらめにするほどの付帯条件を付け、署名させた上でのことだ、と思っていたが、そうではなかったということだ。日本でもかつて公的資金を金融機関に投入したときには、今後の人員削減計画や給与額などまでこと細かに計画書を提出させた上でおこなった、と聞いた。それが、あれほどの契約社会、うんざりするほど長くくどい契約書をどんな取引にも交わしたがる社会のアメリカなのに、ボーナスを含め、社員の給与の額になんらの特別条項もなく血税を投入したのか。最初から書面や法律で明らかにボーナス支給を禁止していなかったのであれば、これは、完全に行政の失態である。AIGからすれば「社員との雇用契約でボーナスの額がそう決まっていた。支給を禁止する法律も何もなかった」なら、「払ってどこが悪い」の世界であろう。アメリカの金融機関に良識や謙虚さなどを求めるほうがおかしい。いったん支給されたあとに回収する困難さは論を待たない。90%を税金で回収するという法案が成立したとしても、訴訟に出られたらかなり難しい問題になりそうだという。

無名の納税者の金が湯水のように使われた怒りをどこに持って行けばいいのかというと、公聴会でリディ会長に詰め寄るよりは、企業も人々も、AIGとは保険契約を結ばないというのが一番穏当かつ効果的な方法だろう。AIGは生保も損保も扱っているが、新規の申し込みは一切やめ、現在加入している法人や個人はどんどん解約して他社の保険に乗り換えたらいい。無名の納税者の抵抗でも、それが何千、何万に登れば、アリの一穴が象の百穴にも広がる。保険加入がなくなれば、いくら公的資金を注ぎ込んだところで商売にならない。そしてAIGがつぶれる。庶民の怒りが会社ひとつつぶす、という結末になってくれないかなあ、と、消費者運動のさかんなあの国にちょこっと期待している私である。

2009/03/21

グルジアとジョージア・・・ いやな思い出が

「グルジアやめてジョージアに」・・・ロシア語読みはイヤ!と
読売新聞

 グルジア政府が、日本語による同国の国名表記を英語表記(Georgia)に基づく「ジョージア」に変更するよう求めていることがわかった。

 外務省は、「米国のジョージア州と混同しかねないなど問題はあるが、真剣な訴えなので前向きに検討したい」(幹部)としている。

 グルジアの国名はグルジア語でサカルトベロ。今月10日に行われた日・グルジア外相会談の際、ワシャゼ外相が中曽根外相に、「“グルジア”はロシア語表記に基づくので変えて欲しい」と訴えたという。グルジアは、ロシアとの間に紛争を抱えるなど、反露感情が根強いことが今回の要求の背景にあるようだ。(後略)


ありゃりゃ・・・
たまたまネットで拾ったこのニュース、私らの新婚時代のいさかいを思い出してしまった。

たぶん、CNNニュースを見ていたとき、エドワルド・シュワルナゼ(1985年から1990年まで、ソ連の外務大臣を、その後、グルジア大統領を務めた)のことが出ていたときのことだろうと思う。夫が「ジョージアでは・・・」と「ジョージア」というアメリカの州名を引用してシュワルナゼの話をするので、私は顔中「?」になってしまった。「ジョージア?それがシュワルナゼとどう関係あるの?」と聞くと、「He is from ジョージア」と言う。シュワルナゼがアメリカのジョージア州生まれ??私はますます混乱し、世界地図を持ってきて、アメリカのジョージア州を指し、「ここのこと?」と聞くと、今度は夫が「は?」という顔になり、ロシアの下にへばりついている小国を指差した。ますます混乱した私は「え?This is グルジア」と言うと、夫はまだ「ジョージア」と言う。「ジョージアだよ、ジョージア!英語ではこの国をジョージアと言うんだ!辞書を引いてみろ!」とぶち切れた。
私は英和辞典の「Georgia」を引くと、「1.ジョージア州」とあり、ほれみろ、私が正しいじゃん、と思った0.1秒後、「2.グルジア<アジア西部の共和国>」とあるのが目に入った。私は「ひえーっ」とのけぞった。なんでグルジアがジョージアなんだ?区別が付かないだろうが!
辞書の説明によると、アメリカのジョージア州は、英国王のジョージ2世からつけられ、後者のジョージア国は、聖ジョージからつけられたたそうだ。

そういうわけで、ロシア語発音を嫌うグルジア国には悪いが、私は新婚時代のこの悲しい経験から、アメリカのジョージア州との混乱を防ぐためにも、グルジアはグルジアのままが良いと思うぞ。「このパッケージ、ジョージアへ送っておいて」と言われて、100人が100人、アメリカのジョージア州を連想する状態の方が安全ではないか。
逆に言うと、英語話者は、どう区別しているのだろう。たぶん、一般人の日常の会話では、グルジア国が登場する可能性は無視できるくらい小さいから、ただ「ジョージア」といえばアメリカのジョージア州を指し、日本で言う「グルジア」を指したいときは、「旧ソ連邦の」とでも冒頭につけるのだろう。夫に聞くと、昔のいやな思い出がよみがえりそうなので、億劫で聞けない。

2009/03/20

日本が勝ってよかった。好ゲームのWBC

祭日の今日、アイロンかけなどしながらTVをつけたら、WBCの日本対韓国をやっていたので、途中からそのまま見てしまった。野球、好きなので。

最初、2対2と追いつかれてしまったが、打てなかった相手ピッチャーを打った小笠原、目を見張るような俊足好守備の青木、ヤクルトから日ハムに移籍してからなぜか人が変わったように良くなった稲葉、決めるべきときにきちんと決められた犠牲バントや盗塁など、えりぬきの選手たちによる見事なプレイを堪能できた。6対2はなかなか良いスコア。しかし、野球国としては日本より後進国であるはずの韓国に通算2勝2敗とはいささか情けないかも。

ブレーキをかけているのが、他ならぬイチローだ。今日は、難しいライトフライを見事にキャッチするファインプレーを見せてくれたものの、バットは相変わらず湿っていた。最後、5打席目でやっとヒットを打てたものの、彼はこのWBCでは、すっかりスランプのドツボにある。まわりの選手達と比べると、35歳という年齢も、稲葉より1つ若いとはいえ、そろそろ限界に達しつつあるのかなあ、と、シアトルに行くと必ずセーフコ・フィールドで1試合は見てくる私としては心配である。

心配といえば、村田が右足の怪我で戦列を離れることになり、急遽広島から補欠の選手が呼ばれることになったとのこと。あれ、この補欠の選手、そんなにすぐビザって出るの?それとも補欠に選ばれたときから念のためビザを取っていたとか、ひょっとして直接現地で興業収入を得るわけでないからビザなし入国でOKなの?と、ついいつものクセでビザのことを疑問に思ってしまった(どなたかご存知なら教えてください)。

村田といえば、横浜ベイスターズの選手である。私は、1998年に優勝したとき以外、地元のチームなのに、ほとんど「万年ビリ」なので、愛着をもったことがなく、従って、佐々木や三浦といった著名選手以外、選手の名前をほとんど知らない。WBCが始まってから、「4番の村田っていい選手だわ。誰?」と思って調べたら横浜の選手だったのでびっくらこいた。さらにもう一人、内川という外野手も横浜の選手だったのに全然知らなかった。ごめんね。今年はもう少し地元のチームに目をむけようかしら。そして、村田選手、早く怪我が治るようお祈りしています。

2009/03/19

わざと剃るヒト

今日、帰りの電車を待っていたら、目の前に立っていた男性が、みごとなスキンヘッドをしていた。

後ろから見る限り、後頭部の毛根のあとはブツブツとあざやかに残っていた。推測するに、前頭部が後退著しかったので、「えーい」とばかりに、思い切って、残った毛髪を剃ってしまったのだろう。電車が来たので、乗り込んだ後、その人の顔をちらっと見たら、まだ30代半ばくらいの若さだった。思ったとおり、おでこの上には毛根の痕跡が全く無く、Mの字型の境界線まで皮膚がつやつや光っていた。

夫の頭は、波平さん状態である。知り合ったころからハゲ始めていたし、父親もハゲだし、白人にはもともとハゲが多いので、あきらめていた。ハゲ始めた当時から高いカネを払って「Rogain」という、ミノキシジルを配合した養毛剤(日本では後年「リアップ」として販売されたもの)を使用していたが、効き目は全くなかった。かくして、私は夫のことを「ハゲ」と日本語で呼んでいる。ハゲはハゲなんだから仕方ないでしょ。一緒に出かけるときは、ちと恥ずかしいので、帽子をかぶってもらっている。兄さんはハゲていないのに、なんであなたばかりがお父さんに似たの?

夫に「日本には『ハゲに悪人なし』っていうことわざがあるんだよ」と言うと、ひどく喜んでいた。なぐさめの言葉ではあったが、やはり、白髪でもいいからふさふさしていて欲しいなあ・・・・、などとと思うことすら、悲しい。


追記:そうだそうだ、なんでこのスキンヘッド氏にそんなに目が行ったか書くのを忘れていた。
頭皮に、ほくろが沢山あったからだ。
町中で見かけるお坊さんや、普通のハゲの方々には、頭皮のほくろ、って、お目にかかった記憶が無い。
でも、頭皮といえど「皮膚」だから、ほくろがあってもおかしくないのだろうな。
とにかく、普通なら毛髪に隠れて見えなかったであろう頭皮のほくろをあんなに沢山目撃できて、新鮮なショーゲキを味わった私である。